初釜
明けまして おめでとうございます。令和初のお正月を、皆様穏やかにお迎えのことと思っております。
新潟県加茂市の年越しは、大晦日の深夜・・というよりも元旦の明け方に雪が少し降り、起きて見た我が家の庭は薄く白い雪で覆われていました。ですがその雪もすぐに消えて、令和元年から続く暖かい冬で 私たちは令和2年の年始を迎えることが出来たことをとても喜んでおります。
三が日が過ぎ 寒に入っても雪のない暖かな正月に、これが本当に新潟の冬かと驚きつつ感謝しているところです。
そして私たち小柳茶道教室は、鏡開きの11日に「初釜」を開かせていただきました。この日もとても暖かく青空が出て、今年初の釜をかけるのにはとても良いお日和となりました。雪国に住む私たちにとって、良い天気は何よりの御馳走です。
茶事の様子 Ⅰ
昨年5月に年号も令和と変わり、今年は本当に新しい時代が始まったわけですが、その1年の始まりである初釜を、気持ちを新たにして努めたいと思いました。干支も一回りして子年にかえり、なんだか全てが新しく始まって行く・・・そんな希望にあふれた年になって欲しいと願っています。
清々しい気分でお茶を点て、濃茶・お薄といただき、ノンアルコールのスパークリングワインにお弁当、そしていつものように手製の粗末なものではありますが八寸と椀ものをいただきました。年の初めの華やかさを茶事の中にも取り込みたいと思いながら苦心いたしました。今年は4月には加茂市恒例の雪椿まつりでのお茶席も持つことになりましたので、これからの3か月間初心に帰り、生徒さんたちとお稽古に励みたいと思っております。
茶事の様子 Ⅱ
お菓子は、主菓子（左）には “ 花びら餅 ” （彩雲堂 謹製）を使いました。お正月ならではのこのお菓子は、桃色の餡の色がお餅に透けて可愛らしく、鮎に見立てた甘いゴボウが柔らかくてとても美味しいです。
干菓子（右）には “ 福のね～糖蜜ボンボン～ ” （俵屋吉富 謹製・・手前）と 、“ お福煎餅 ” （大和屋 謹製・・奥）を使いました。ねずみに赤かぶそして小判と、縁起の良いものの取り合わせを甘いボンボンにしたものと、福福しいお顔の描かれた煎餅で、その可愛らしさに目出度さを感じ 笑顔になってもらえればと思い選ばせてもらいました。
「令和」という新しい時代の中で、茶道も同じく～美しい調和～をかたち創っていけるよう、私も微力ながら生徒さんたちと共に精進していきたいと思っております。