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月見の茶事~<中秋の名月>

2019年9月15日 お茶事 [RSS][XML]

9月も半ばに入り、いよいよ本格的な秋を迎えようとしています。

昼間の暑さが嘘のように朝晩の空気が冷え込んでまいりましたが、それを待っていたように庭のススキが穂を出し始め、秋の花たちも咲き始めました。そして迎えた9月13日の<中秋の名月>小柳茶道教室では翌日の14日に「月見の茶事」をさせていただきました。

月見2019・庭 月見2019・床

この日から始まる連休に新潟県では「第34回国民文化祭・にいがた2019 第19回全国障害者芸術・文化祭にいがた大会」が初めて開催され、特に令和元年の記念の年に天皇皇后両陛下のご出席を頂ける様で、とても華やいだ気持ちがしています。皇后雅子様にゆかりのある新潟県に「四大行幸啓」の一つが開かれるのも、縁の深さゆえかと喜んでおります。

またこの連休には、加茂市でも八幡様の秋祭りで花火が上がったり、「小京都を楽しむ会 あかりば~Akariba 2019」というイベントが開催されたりと、街がにぎやかで楽しそうな雰囲気が漂っております。

茶事の様子 Ⅰ

月見2019・点前

そんな連休の初日に 昼間ではありましたが、昨夜の美しいお月様を思い出しながらの茶事を進めさせていただきました。

昔から “ 暑さ寒さも彼岸まで ” と申しますが、ここ数日 本当にこの言葉を実感しております。ですが、その空気の入れ替わりが月を美しく見せてくれる 澄んだ夜空を演出すると思えば、我慢のし甲斐もあるというものでしょうか。

月の美しさあっての茶事ですが、遥か昔の人たちもこの同じ月を愛でて、それぞれに室礼 楽しんだと思うとなんだか嬉しくなってまいります。私たちも負けぬように努力し楽しみたいと思います。

茶事の様子 Ⅱ

お菓子は、主菓子(左)には “ 向月 ” (三英堂 謹製)を使いました。月に萩、そしてウサギがとても可愛らしく、また澄んだ秋の夜空が美しく 空から切り取ってきたようで、食べる前に少し見とれてしまいました。

月見2019・主菓子 月見2019・干菓子

干菓子(右)には “ 松の翠 ” (紫野源水 謹製・・下)と “ 菊花せんべい ” (諸江屋 謹製・・上)を使いました。小豆で松の幹を見立てた涼しげなお菓子に永遠を思い、そしてまだ本格的な季節には少し早い 甘くて生姜の匂いのする菊の花を添えて、この穏やかな時間が続くことを祈りました。

茶事の終わりには枝豆を入れた栗ご飯をいただきました。少し早いですが、芋名月に対して片見月にならないようにと思いを込めました。来月も晴れることを望んでいます。

もうすぐ彼岸が来て秋が深まってまいります。お茶の稽古も秋冬用の炉へと変わって行きますが、私も生徒さんたちとまたお稽古に励んでいきたいと思っています。皆様もお体にはお気をつけて、時折お茶を楽しんでいただけたら幸いです。

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