ちょっと一服しませんか?

はじめまして、小柳茶道華道教室HPの管理人です。ここでは「ちょっと一服=一休み」ということで、 広い意味でのお茶やお花に関係のある物や話題について、また日常の中でちょっと気がついたことなどを書いていきたいと思っています。 若輩者で色々な間違い(勘違い)などがあると思いますが、温かい目で見ていただけることを信じて、末永くお付き合いをよろしくお願いいたします。

 上を向いて歩きましょう!

3月11日の昼下がり、私は強く揺れる家の中で2度の新潟県中越で起こった大地震を思い出していました。やっと忘れかけていたはずの恐怖が、あっという間に悲しい記憶と共に戻ってきました。 テレビの映像は大地震と共に、見たことも無い大津波にのまれる街の最悪の事態を映していました。毎日のように「東北地方太平洋沖地震」で亡くなった方の数が増え、行方不明の方の数は少しも減ったような気がしない。 被災にあった方の多さは数字では計り知れないものがあります。その悲しみは私の想像出来る範囲を遥かに超えていました。今回の大地震は天災そのものだけでなく「 原発 」という大変な不幸も背負ってしまいました。新潟の地震の時も同じでしたが、 原発に対する不安は普段から絶大なものです。けれど東北に住む人の特徴なのか、自分の悲しみを内に追いやり、外から助けに来てくれている人たちに感謝の言葉を笑顔で口にする、新潟の時もそうだったので見ていて切なくなります。 そしてそのたびに思うのは、本当に被災者の心に寄り添うという言葉の意味です。ともすれば、悲しみや不安で下を向いてしまいそうになる被災者の方たちが、そうなるものか!と必死で前を向いて頑張っている姿に、 テレビ局の方が「被災者の方に反対に励まされる」とは一体どういう事なのでしょうか!? お店で異常な買占めや買い控えをしている人の姿は醜悪そのもので、それで被災に遭わなかった人達はいいのか?と・・・。 先の見えない苦しみを抱えている方たちだからこそ、悲しみに寄り添うだけではなく 私達がその背を支え 前を向いて一歩ずつでも共に先へ進まなければいけないのではないかと思っています。「上を向いて歩こう」です。日本中が下を向いてはいけないし、亡くなった人たちもそんなことは望んでいないと思っています。 今こうして”普通”に生活していられる幸運に感謝し、原発が少しでも早く治まることを祈りながら、長い冬が明け遅い春がやっとやって来つつある東北に、本当の春が来る日を信じて 皆さんと共に未来へ向っていきたいです。
最後になりましたが、 今回の大地震で亡くなった方々の御冥福を心からお祈り申し上げます。

今日から4月、我が家の庭の木々も 少しずつですが春を感じて芽吹いて来ているようです。今月の「ちょっと一服」は いつもと違って少しまじめに書かせてもらいましたが、来月はまたいつもどおり?気楽な話を書きたいと思いますので、こうご期待!・・して下さい(笑)

平成23年4月

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新潟県加茂市新栄町10-34

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