ちょっと一服しませんか?

はじめまして、小柳茶道華道教室HPの管理人です。ここでは「ちょっと一服=一休み」ということで、 広い意味でのお茶やお花に関係のある物や話題について、また日常の中でちょっと気がついたことなどを書いていきたいと思っています。 若輩者で色々な間違い(勘違い)などがあると思いますが、温かい目で見ていただけることを信じて、末永くお付き合いをよろしくお願いいたします。

 ♪ びわは優しい木の実だから〜♪

突然 歌で始めてしまいましたが、しかし蒸し暑いですね。皆さんの所ではもう梅雨に入りましたか?新潟はもうちょっとだけ先のようです。 数日前の朝にはカッコウの清々しい鳴き声で目が覚め、もうすぐ夏が来るんだなぁと思って好い気分だったのに、こうムシムシと湿度が高い毎日では本当に梅雨入り前なのか? と言いたくなるほどです。ところで例年我が家では、梅雨入り前のこの時期になると枇杷を食べる習慣があります。というのも我が家の庭に枇杷の木があるからなのですが、 今年はそれが出来なくなりました。春先に枇杷の木が枯れてしまって、長く続いた習慣も終わりです。お店で売っている物と違い、形も大きさも不揃いで どう贔屓目に見ても”上物”とは言えない実でしたが、それでも毎年 たいした手入れを受けなくても健気に小さな黄色い実をつける姿が愛しいものでした。 実に色がつき始める頃になると、我が家では野鳥との戦い?が始まります。もちろん黄色い色が濃くなって熟せば熟すほど美味しくなるので、出来るだけ木にならせておきたいのですが、 ここで登場するのが鳥達です。彼らも私達と同様に枇杷が熟して美味しくなる頃を狙っていて、毎日のようにたくさんの鳥が様子を見に来るのです。かくして鳥達と我が家の戦いの火蓋が切って落とされるのです。 大袈裟のようですが 鳥に一歩出遅れると、外から見れば”綺麗な果実”その中身はカラなんて事が結構あるのです。あまりに綺麗な食べっぷりに感心するほどです。 年に一度の楽しみを奪われない為に目を光らせ、梅雨入り前の晴れた日に収穫をします。大きな実が無事に手に入った時は、してやったり!というところでしょうか。 そういう苦労?をして収穫した枇杷の実は、多少酸っぱくても美味しいものです。こういう喜びが今年からは無いと思うと寂しくて、鳥の声もいつもより少ないような気がします。 びわの歌を口ずさみながら、あの甘酸っぱい濃い味を思い出して 買ってきた枇杷を食べたいと思います。

平成20年6月

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