〜 後の月 <十三夜> 〜後の月・床

9月まで続いた厳しい夏の暑さが、10月に入り嘘のように涼しくなりました。新潟では朝晩などは寒いくらいで、頭の隅に「冬支度」という言葉が浮かんでしまいます。 それでもこの急な寒さが美しい紅葉を見せてくれるのだと思えば、なんとか我慢のしがいもあるというものでしょうか。例年、小柳茶道教室では<月見の茶事>をさせていただいていますが、 今年はいくつかある月見の中でも「 後の月・・十三夜・・」の茶事の様子を少しだけ皆様にお見せしようと思います。教室での茶事は十三夜(今年は10月9日)には少し早く、また天候も悪くて月が見られないようなので、床に天高く青空に舞い上がり、 ふわりと浮かぶように飛ぶ ” とんぼ ” の額を掛けさせていただきました。


後の月・お点前 茶事の様子 T

お月見には色々な趣向がありますが、中でも<仲秋の名月>か<後の月>のどちらか一方の月見で、両方を見ないのは「片見月」といって縁起が悪いと言われています。そこで今年は十三夜にこだわり、 生徒さんたちと少しでも良いことがあるよう祈りつつ、お点前のお稽古をいたしました。尾花を中心とした秋の花々で結界を作り、また吉祥のしるしである ” 勝ち虫 ” にあやかって、後ろを見ないで前向きに今年を終われるように、 残り少なくなりつつある今年を、良き来年の為に頑張りたいと思います。


 茶事の様子 U後の月・お菓子

今回は月見の茶事でも<後の月>のお菓子ということなので、月見団子には小ぶりで ほんのり塩味がする ” きびだんご ” (廣榮堂 謹製)を、木の温もりがするワイングラスに盛り付けて飾りました。 主菓子は2種類で、大きな栗の入った ” ふく栗・やき栗 ” (二條若狭屋 謹製)を使い、干菓子としては 瓢箪をかたどった ” 瓢太郎 ” (鶴屋吉信 謹製)と、やわらかい甘さの黒豆甘納豆を使いました。 十三夜は「 栗名月」 又は「豆名月」と呼ばれているのにちなみ お菓子を選ばせてもらいました。この時期は収穫祭などもよく耳にしますが、豊作を感謝してお供えをし、自然を敬う行事はどれも清々しいものです。 私達の茶事の日は月を見ることが出来ませんでしたが、十三夜当日は ぜひ晴れて美しい月に顔を見せて欲しいと願っています。 [右の写真をクリックすると拡大写真がご覧になれます]

新潟県加茂市新栄町10-34

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