〜 夏越の祓え 〜夏越の祓え・床

新潟の梅雨は 毎年湿度が高く蒸し暑いのが常ですが、今年の梅雨は例年のそれと違い 湿度の高さに加え温度の高さも加わって 必要以上に体力を奪われて閉口しておりますが、 皆様はいかがお過ごしでしょうか。その上今年は” 節電 ”も気にしなくてはならず大変な夏になりそうですが、こんな時こそ基本に立ち返り 古き良き日本の風習こそが実は新しい、「温故知新」の精神に触れる良い機会を得たと考えています。 また今年は前半に日本全体で大きな災いを受けたこともあり、その災厄を祓うという意味もあって<夏越の祓え>の茶事を開かせてもらいました。


夏越の祓え・お点前茶事の様子 T

<夏越の祓え>は平安時代から続く古い行事で、主に京都や奈良などの神社で6月30日に行われていますが、新潟ではあまり馴染みが無いようで 生徒さんたちも初めてという方がいました。 これは6月の晦日に神社の境内で、生命力が強く災厄を除く力を持つと考えられている茅で作った ” 茅の輪 ” をくぐって穢れを祓う行事のことです。この時期は今も昔も厳しい暑さに苦しめられ、当時は衛生面も行き届かない時代の事 病気が流行りやすく、それを防ぎたい願いが込められたのだと思います。


 茶事の様子 U夏越の祓え・お茶をどうぞ

今回私達のお茶事でも、被災した方たちの無事を祈り また日本全体の災いが一刻も早く取り除かれるよう願いたいと思います。そして夏の茶事ということで、暑く天候も悪い中 お稽古に通ってくださる生徒さんたちと 少しでも涼やかな心持ちになれるよう室礼などにも気を配りつつ、楽しくお稽古に励んでいけるように ” 涼 ” を取り入れて暑い夏を涼しく乗り切りたいと思っています。


夏越の祓え・お菓子茶事の様子 V

夏越の祓えには一つ決まりがあり、主菓子には ” 水無月 ”(笹屋吉清 謹製)と呼ばれる左側のお菓子を食べるのが習慣とされています。 水無月の三角形は氷の形を見立てたもので、 旧暦の6月朔日に氷室の氷を口にすると夏痩せしないといういわれを持つ「氷室の節会」からきていて、上にのっている小豆は邪気を祓うといわれています。このお菓子に涼を添える意味で、干菓子には ” 青楓 ”(千本玉寿軒 謹製)を使いました。 どちらも京都のお菓子ですが、柔らかな甘さや もっちりした食感がお抹茶に良くあって、冷たさや涼やかな風を感じてもらえれば幸いです。[左の写真をクリックすると拡大写真がご覧になれます]

新潟県加茂市新栄町10-34

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